日本の国防 2023 1 29
書名 防衛省に告ぐ
著者 香田 洋二 中公新書ラクレ
日本の国防予算は、将来的には倍増する計画です。
最新鋭兵器を装備して国防力を増強します。
しかし、これで国防力は強くなるか。
戦闘機にしてもイージス艦にしても、
最新鋭兵器を使いこなすことができなければ意味がありません。
パイロットにしても乗員にしても、
一人前になるには10年かかるでしょう。
著者によると、日本の国防には、
意外な問題点があるという。
シビリアンコントロールというと、
政治家による軍の統制だと思いますが、
日本の場合は、官僚による統制になっているという。
外国では、国防省には制服組が多く在籍しているのに、
日本の場合は、防衛省には背広組ばかりで制服組は少ないという。
専門知識を持った人が防衛省に必要だと思います。
国会や予算において、
専門家が説明すべきだと思います。
法務省においては、局長クラスは、
検察官や裁判官出身が多いと聞いたことがあります。
国防力の増強は、最新鋭兵器だけでなく、
目立たない分野でも取り組むべきだと思います。